シネマジャンキー

観た映画の紹介と感想。

168.ハローグッバイ

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「 じゃあね 」

個人的総評  4.0 / 5

 

【 感想 】

 女の子って不思議だ。

よく一緒にいる友達と変な気遣いはしあうのに、本音は語らない。

逆に、距離があるからこそ素直になれる偶然出会った他人。

でも、女の子に限らずのことなのかもしれない。

時には、親しい人より飲み屋の知らない誰かに心を打ち明かすこともある。

 

そんな奇妙な心理と関係を青春に当てはめるだけで

こんなにもせつなく、でもほんのりあたたかい作品になるのかと驚かされる。

  

友達ではないけれども、奇妙な友情が芽生えた はづき と 葵。

二人の関係に欠かせないのが、悦子さんの存在。

そして悦子さんが綴った、好きだった人への手紙。

友達って、恋人って、家族って、なんなのか。

迷走する10代の二人は、悦子さんを通して知っていく。

 

ラストは納得出来ない人もいるのだろうけれども、

あの曲を葵が歌っているということは、「それでいい」のだろう。

はづきが葛藤の末、どう行動するのかはわからない。

ただ、見る側の希望は残された最後だったように思う。

 

ハロー、ハロー こんにちは

じゃあね

グッバイ、さよなら

 

【 あらすじ 】

youtu.be

高校ニ年生の夏。はづきと葵は、同じクラスにいながらも友達ではない正反対の二人。「いつでも相談のるからね」「うちら味方だし」そんな言葉が飛び交う友達グループにいて、クラスでも目立つ存在のはづきと、それとは対照的にいつも一人ぼっちで、はづきたちに厄介事を頼まれては断れずにいる優等生の葵。そんな二人には、それぞれ誰にも言えない秘密がある。はづきは元カレとの子供ができてしまったかもしれないことを一人悩み、葵は忙しくて家庭を顧みない両親への寂しさを紛らわす為に万引きを繰り返していた。

ある日の学校帰り、葵は一人の認知症のおばあさんとぶつかってしまう。そこを偶然通りがかったはづき。二人は道に迷ったおばあさんを家に一緒に送り届けることに。やがて、世代を越えた不思議な「友達」関係が始まる。

懐かしそうに、あるメロディーを口ずさむおばあさんが、想いを伝えられなかった初恋の人へしたためたラブレターを大切に持っていることをはづきと葵は知る。二人はそのラブレターを渡すため、おばあさんの初恋の人を一緒に探そうと決心する…。

 [公式サイトより引用]

 

監督 : 菊地健雄

脚本 : 加藤綾子

音楽・主題曲 : 渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)
企画・プロデュース : 内田わか

プロデューサー : 平林勉

出演 :

   水野はづき / 萩原みのり
   今村葵 / 久保田紗友
   小林悦子 / もたいまさこ …他

 

撮影 : 佐々木靖

照明 : 山本浩資

録音 : 高田伸也

美術 : 安藤真人

装飾 : 龍田哲児
スタイリスト : 阪上秀平

ヘアメイク : 有路涼子

助監督 : 張元香織

制作担当 : 熊谷悠

編集 : 山崎梓

製作 : Sony Music Artists Inc.

配給 : アンプラグド

上映時間 : 80分

 2016 / 2017.07.15公開 / 日本

 

 公式ホームページ : 

hello-goodbye.jp

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